SoMブロック構築、アソパソのデッキ構築劇場、前半
2011年6月13日 デッキ コメント (3)敗者の戯言でございます(挨拶
ブロック構築のデッキを作るにあたり、まずはビートダウンデッキの考察から入りました。
自分が使いたいデッキがコントロールデッキであった為、それを作る場合、まず環境にあるデッキを理解しないことには良い構築ができないからです。
金太郎飴的な構築が要求されるビートと異なり、ドロー手段から解答を見つけるコントロールを一から構築する場合、カード一枚のチョイスがデッキ全体にかなり影響を及ぼすので、環境理解とメタ読みからの適切なカードチョイスが要求されるのです。
そこでまず環境理解のスタート地点として候補に挙がったのが、以下のデッキ
・鍛えられた鋼
・赤単
鍛えられた鋼は前環境から引き継いでupdateされたもの。
その圧倒的なスピードは、対策を採っていないデッキの全てを駆逐するものでした。
唯一かつ一番のネックは、鍛えられた鋼を引かなかった時のクロックの低さ。これを引けるか引けないかで勝率がかなり変わる為、安定性としてはやや不安感がありました。
しかし、おそらく今回のメタゲームはここがスタートで間違いなく、全てのデッキがメインから茶対策を積むであろう、と考えました。
往年のPT横浜(時のらせんブロック構築)における白単の様なものです。
これが自分がこのデッキを選ばなかった一番の理由です。
そしてそれらの白茶デッキに勝つため、アンチ茶デッキの中でも代表格として最も安定していたのが、赤単。
オキシダの屑鉄溶かしを自然に積め、金屑の嵐で並んだクロックを流し、カルドーサのフェニックスが上空からライフを削る。
鋼デッキに耐性があり、環境のパワーカード3枚に加え、4Tにコスの印章が付くブン回りを持ったこのデッキが弱いわけありませんでした。
他に出産の殻をエンジンにしたグリッサポットや、茶破壊をメインから多く積んだ青白コンなどもテストしましたが、安定性とデッキパワーの両面に問題があり(各デッキの調整不足なのかもしれませんが)、これら二つがメタゲームの第一波であろうという結論は揺るぎませんでした。
次にこれらのデッキに対応した、コントロールデッキの作成です。
前環境では多色マナの供給源がとても少なく、2色デッキが限界でした。
しかしNPHが入ってマイコシンスの水源という多色サポートカードを得ることにより、非常に柔軟な色選択の元でデッキが組める様になりました。
しかし、各色のいわゆる強力カードは色拘束が強く、カード選択はシビアなままでした。(白頂点、青頂点、黒頂点、金屑の嵐、スラーン等。)
冷静な反論の為に青青は欲しいけど、黒頂点の黒黒も欲しい、しかしPWコンに寄せるならペスやテゼレットも欲しく、環境最強除去である内にいる獣も採用したい、緑を採用するならスラーンも使いたい・・・
あちらを取るとこちらが立たず、安定したデッキにするには友好色3色で揃えるのが限界、という判断でした。
今から考えると4色ヤソコンはほんとに禍々しい、ほんとすごいと思う。さすが俺の心の師匠(トロン的な意味で)
まず最初に構築したのは、青黒を基調にしたコントロールデッキ。
汎用性抜群の除去である四肢切断を無理なく打つことが可能な色で、鋼デッキに劇的に強い黒頂点をメインに採用、青頂点とテゼレットで場をコントロールしていくタイプ。
しかし、初期の構成ではテゼレットが思った以上に弱く、このPWの強さを最大限引き出すならばアーティファクトを多めに積んで専用デッキに寄せる必要がありました。
しかしそうなると他のデッキに積まれている茶対策に引っかかり、デッキが機能不全に陥る可能性が出てきます。
理想的なのは、相手の茶対策を避けれるデッキ構築でした。
そこでまず考えたのが、タッチ赤。タッチの理由は、オキシダの屑鉄溶かし。
それまで太陽の宝珠であった多色サポートをマイコシンスの水源に変更し、また胆液の水源を採用することで、鋼デッキへの耐性を持たせつつ、茶対策を避けつつ、自分のドローサポートにも使える万能カードじゃないかと考えました。
ここからグリクシスコンの調整が始まり、鋼デッキや赤単にはそれなりに勝てる調整に仕上がったわけですが、ここに立ちはだかったデッキがありました。
黒単感染です。
鞭打ち悶えという専用パワーカードを手に入れ、どんな小粒生物からでもワンパンチ毒殺が決まるのは、コントロールにとって脅威でしかありません。
四肢切断という強力な除去は取っているものの、こちらからライフを攻めない場合の鞭打ち悶えは本当に悶えるしかないカードです。
赤単にも十字軍のお陰で耐性があり、茶破壊に寄せているデッキを笑いながら毒殺していく良デッキです。ただ、鋼デッキには相性悪し。
鋼デッキに四肢切断があまり効かないこともあり、採用枚数を減らして別のカードを採用しようかとしていた矢先でした。
デッキパワーが高いだけに感染デッキと当たるは常に否定できない為、元々の構成を大幅に改造する必要があるという結論になりました。
これがだいたい5/29日曜日夜、本戦の2週間前くらいの構想です。
つづく
ブロック構築のデッキを作るにあたり、まずはビートダウンデッキの考察から入りました。
自分が使いたいデッキがコントロールデッキであった為、それを作る場合、まず環境にあるデッキを理解しないことには良い構築ができないからです。
金太郎飴的な構築が要求されるビートと異なり、ドロー手段から解答を見つけるコントロールを一から構築する場合、カード一枚のチョイスがデッキ全体にかなり影響を及ぼすので、環境理解とメタ読みからの適切なカードチョイスが要求されるのです。
そこでまず環境理解のスタート地点として候補に挙がったのが、以下のデッキ
・鍛えられた鋼
・赤単
鍛えられた鋼は前環境から引き継いでupdateされたもの。
その圧倒的なスピードは、対策を採っていないデッキの全てを駆逐するものでした。
唯一かつ一番のネックは、鍛えられた鋼を引かなかった時のクロックの低さ。これを引けるか引けないかで勝率がかなり変わる為、安定性としてはやや不安感がありました。
しかし、おそらく今回のメタゲームはここがスタートで間違いなく、全てのデッキがメインから茶対策を積むであろう、と考えました。
往年のPT横浜(時のらせんブロック構築)における白単の様なものです。
これが自分がこのデッキを選ばなかった一番の理由です。
テスト用サンプル白単鍛えられた鋼
4メムナイト/Memnite
4きらめく鷹/Glint Hawk
2大霊堂のスカージ/Vault Skirge
4信号の邪魔者/Signal Pest
4レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder
4刃の接合者/Blade Splicer
3刃砦の英雄/Hero of Bladehold
4きらめく鷹の偶像/Glint Hawk Idol
4鍛えられた鋼/Tempered Steel
4急送/Dispatch
17平地/Plains
4墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
2オパールのモックス/Mox Opal
そしてそれらの白茶デッキに勝つため、アンチ茶デッキの中でも代表格として最も安定していたのが、赤単。
オキシダの屑鉄溶かしを自然に積め、金屑の嵐で並んだクロックを流し、カルドーサのフェニックスが上空からライフを削る。
鋼デッキに耐性があり、環境のパワーカード3枚に加え、4Tにコスの印章が付くブン回りを持ったこのデッキが弱いわけありませんでした。
テスト用サンプルBig Red
4オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter
4カルドーサのフェニックス/Kuldotha Phoenix
4太陽の宝球/Sphere of the Suns
4燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage
4槌のコス/Koth of the Hammer
4感電破/Galvanic Blast
4電位の負荷/Volt Charge
4金屑の嵐/Slagstorm
3赤の太陽の頂点/Red Sun’s Zenith
4墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
21山/Mountain
他に出産の殻をエンジンにしたグリッサポットや、茶破壊をメインから多く積んだ青白コンなどもテストしましたが、安定性とデッキパワーの両面に問題があり(各デッキの調整不足なのかもしれませんが)、これら二つがメタゲームの第一波であろうという結論は揺るぎませんでした。
次にこれらのデッキに対応した、コントロールデッキの作成です。
前環境では多色マナの供給源がとても少なく、2色デッキが限界でした。
しかしNPHが入ってマイコシンスの水源という多色サポートカードを得ることにより、非常に柔軟な色選択の元でデッキが組める様になりました。
しかし、各色のいわゆる強力カードは色拘束が強く、カード選択はシビアなままでした。(白頂点、青頂点、黒頂点、金屑の嵐、スラーン等。)
冷静な反論の為に青青は欲しいけど、黒頂点の黒黒も欲しい、しかしPWコンに寄せるならペスやテゼレットも欲しく、環境最強除去である内にいる獣も採用したい、緑を採用するならスラーンも使いたい・・・
あちらを取るとこちらが立たず、安定したデッキにするには友好色3色で揃えるのが限界、という判断でした。
今から考えると4色ヤソコンはほんとに禍々しい、ほんとすごいと思う。さすが俺の心の師匠(トロン的な意味で)
まず最初に構築したのは、青黒を基調にしたコントロールデッキ。
汎用性抜群の除去である四肢切断を無理なく打つことが可能な色で、鋼デッキに劇的に強い黒頂点をメインに採用、青頂点とテゼレットで場をコントロールしていくタイプ。
しかし、初期の構成ではテゼレットが思った以上に弱く、このPWの強さを最大限引き出すならばアーティファクトを多めに積んで専用デッキに寄せる必要がありました。
しかしそうなると他のデッキに積まれている茶対策に引っかかり、デッキが機能不全に陥る可能性が出てきます。
理想的なのは、相手の茶対策を避けれるデッキ構築でした。
そこでまず考えたのが、タッチ赤。タッチの理由は、オキシダの屑鉄溶かし。
それまで太陽の宝珠であった多色サポートをマイコシンスの水源に変更し、また胆液の水源を採用することで、鋼デッキへの耐性を持たせつつ、茶対策を避けつつ、自分のドローサポートにも使える万能カードじゃないかと考えました。
テスト用初期サンプルグリクシスコン
4オキシダの屑鉄溶かし/Oxidda Scrapmelter
3聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx
4マイコシンスの水源/Mycosynth Wellspring
4胆液の水源/Ichor Wellspring
2殴打頭蓋/Batterskull
2解放された者、カーン/Karn Liberated
2喉首狙い/Go for the Throat
4四肢切断/Dismember
4冷静な反論/Stoic Rebuttal
3黒の太陽の頂点/Black Sun’s Zenith
2青の太陽の頂点/Blue Sun’s Zenith
4闇滑りの岸/Darkslick Shores
4黒割れの崖/Blackcleave Cliffs
9島/Island
3沼/Swamp
3山/Mountain
3ファイレクシアの核/Phyrexia’s Core
ここからグリクシスコンの調整が始まり、鋼デッキや赤単にはそれなりに勝てる調整に仕上がったわけですが、ここに立ちはだかったデッキがありました。
黒単感染です。
鞭打ち悶えという専用パワーカードを手に入れ、どんな小粒生物からでもワンパンチ毒殺が決まるのは、コントロールにとって脅威でしかありません。
四肢切断という強力な除去は取っているものの、こちらからライフを攻めない場合の鞭打ち悶えは本当に悶えるしかないカードです。
テスト用サンプル黒単感染
4疫病のとげ刺し/Plague Stinger
4疫病のマイア/Plague Myr
4ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader
1死体の野犬/Corpse Cur
4荒廃のドラゴン、スキジリクス/Skithiryx, the Blight Dragon
2伝染病の留め金/Contagion Clasp
4転倒の磁石/Tumble Magnet
4鞭打ち悶え/Lashwrithe
4四肢切断/Dismember
4テゼレットの計略/Tezzeret’s Gambit
4墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus
21沼/Swamp
赤単にも十字軍のお陰で耐性があり、茶破壊に寄せているデッキを笑いながら毒殺していく良デッキです。ただ、鋼デッキには相性悪し。
鋼デッキに四肢切断があまり効かないこともあり、採用枚数を減らして別のカードを採用しようかとしていた矢先でした。
デッキパワーが高いだけに感染デッキと当たるは常に否定できない為、元々の構成を大幅に改造する必要があるという結論になりました。
これがだいたい5/29日曜日夜、本戦の2週間前くらいの構想です。
つづく
コメント
ホンマお疲れサマでした
でもでもでも、アソパソさん、無念っす
お疲れ様でしたー
くやしいのぅ…