みんな書いてるから俺も書いてみる

「なぜチームメタボ(俺だけw)がDeedStillを選択したのか」

まず初めに
この考察はチーム猫山君やチームTMSの様なデッキ構築記ではなく、環境の中からソリューションデッキを選択する取捨選択の思考手記です。
自分にはレガシーという広大な環境の中で新しいデッキタイプを作り出す程構築能力も、それを調整する時間も無いと自覚しています。
故に最も効率的に勝率を上げる手段として、環境の最適解を探しました。

なおこの考察は基本的に、実戦を伴わない脳内考察です。
リストだけ見て、相性の良し悪しとか直感で判断してます。
実戦(テストプレイ)を重ねている考察の方が正しいのは言うまでもありませんので、異論等もあると思いますが、怒らず大人な対応をしていただければと^-^


デッキ選択のタイミングは7/2のBCLにまで遡ります。


●石鍛冶を使うか否か
6月末から7月頭にかけて、レガシーの人気デッキNo1は間違いなくUW石鍛冶デッキでした。
これは皆さんと意見を一致できるところだと思います。
しかし目立った杭は打たれる、だんだんと装備品対策が取られる様になります。
そして悲しいかな、このデッキは対策されると勝てる程のパワーはありません。
残る強い部分はジェイスだけ。たまにヴェンデリオン。
それならば、青白という不器用な色の組み合わせのこのデッキを使う理由はどこにもありません。

では色を足すのはどうか?

昔NHPが発売直後の平日レガシーで、タッチ石鍛冶のアグロバントを組んでました。
http://83161.diarynote.jp/201105271810476049/
中々の仕上がりで、突き詰めればこれもアリじゃないかなという感触はありました。
しかし、同色では無理に石鍛冶を入れるよりもケミカルバントを使った方が強かった、という結論が名古屋サイドイベントで実証(けみやん準優勝)されており、この色を調整することはありませんでした。

タッチ赤は後にTTWが直前BCLで使ってましたが、お世辞にも強いデッキとは思えませんでした。
赤ブラストは強いけど、メタを選びすぎるし、同型でそんなに強くない。
ラヴァマンサーの強さは限定的、という点が微妙な点。

ダーホラにタッチする形は有りだと思ったんですが、某ピンク兄さんが「甘え」と言って許さないでしょう。
というか既に試してて、強かったら採用してるでしょう。

以上の理由により、自分が石鍛冶デッキを調整する未来がこの時点で無くなりました。


●部族デッキの衰退
自分の脳内では、魚やゴブリンといった部族は石鍛冶デッキに2:8くらいの相性です。
石鍛冶が流行る中、これらのデッキを使うという選択肢は有り得ませんでした。

また上位に部族が存在し得ないならば、部族(特に魚)に弱い青系コントロールデッキにチャンスが生まれます。
つまり「8回戦で(自分が序盤からある程度勝てることを前提として)途中1回程度しか部族(魚)に遭遇しないならば、部族(魚)に相性の悪いデッキを使う」という選択肢が生まれます。
(個人的にこのあたりがメタ読みの点で重要な考察。)


●他、石鍛冶に弱い有力なデッキ
ダーホラ
チーアメ
他、Hymnを主力としたデッキ

オワコン

理由はHymnのカードパワーが石鍛冶の蔓延により一気に落ちたから。
アドバンテージには2種類あり、
・お互いマイナスで相手のほうがマイナスが大きい
・自分だけプラス

Hymnは前者、石鍛冶やStillは後者に該当します。
質のいい後者が環境に存在すると、前者は急激に弱体化します。
故に、これらのデッキを使う価値は0。


●コンボデッキ
現環境では、非常に有りな選択肢だと思ってました。
墓地対策が薄まっているので、リアニメイトやドレッジは以前よりも強いです。
ANT・HiveMindも十分なパワーデッキで石鍛冶デッキにも強いので、プレイングと右手に自信があるなら是非とも使うべきでしょう。

だがSnT、お前は駄目だ。
殴打頭蓋のせいで大祖始ぶっぱライフレースプランが崩れた今、これを使うのは駄目。

今回コンボを選択しなかったのは、経験不足とカード資産不足故です。
もし経験があれば、カード借りてでも出てた可能性は大いにあります。


●対石鍛冶デッキ
関西で猫山式罰する火Zooが調整されていることは知ってました。
そして、ケミカルバントも石鍛冶デッキに勝てるよう調整が重ねられていました。
どちらの選択肢も良いと思ってはいたのですが、コンボ耐性がある分自分の好みはケミバン寄り。
さらに経験値があり、デッキが強いこともわかっていた為、BCLまでは一番の選択肢でした。


●どっからDeedStillって選択肢が出てきたの?
上記のメタ考察から、上位層は次の通りになると予想できました。

六割以上の
・石鍛冶デッキ
・対石鍛冶デッキ(Zooやバント系)

二割強の
・コンボ(Hive、ANT)
・魚

二割弱のその他デッキ

ならば上位六割に勝ちその他二割弱にも勝てるようなパワーのあるデッキを選べば、机上勝率は8割となり、TOP8に残れる計算です(脳内計算)
その脳内での結論が、「単体除去を多く積んでJaceで制圧するデッキが上位陣に有効」であり、その中でも最も安定感があったのが、先日のGPでPVが使っていたDeedStillでした。

これを実証する為に、以下のレシピで直前BCLに参加。

4Underground sea
2Tropical Island
4汚染された三角州/Polluted Delta
2霧深い雨林/Misty Rainforest
4不毛の大地/Wasteland
4ミシュラの工廠/Mishra’s Factory
2島/Island
1沼/Swamp
1森/Forest

4行き詰まり/Standstill
4破滅的な行為/Pernicious Deed
4精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor

2無垢の血/Innocent Blood
2壌土からの生命/Life from the Loam
4渦まく知識/Brainstorm
2四肢切断/Dismember
1喉首狙い/Go for the Throat
1内にいる獣/Beast Within
4精神的つまづき/Mental Misstep
3呪文嵌め/Spell Snare
1対抗呪文/Counterspell
4Force of Will

サイド
3思考囲い/Thoughtseize
3青霊破/Blue Elemental Blast
1悪魔の布告/Diabolic Edict
3ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
1大渦の脈動/Maelstrom Pulse
2非業の死/Perish
1ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles
1殴打頭蓋/Batterskull


土地バランスや除去の選択等、納得できない点を改良してみました。
サイドはBMメタ仕様なんでかなり適当w
都合よく猫山・TTWの石鍛冶を二連斬、八尾ドラのケミカルバント、SnTと連斬。
最後に本家ケミカルバントに斬られて乙。
しかしフリーで20戦くらい、おかわりでさらに再戦し、サイドさえ間違えなければケミカルバントにも8-2くらいある、という結論になりました。

当たったプレイヤーのレベルも良かったので、これで自分なりの理論がある程度立証出来ました。
この時点で(レガ選に出るなら)このデッキを使用することが確定。
後は実際に回して違和感のあった部分を調整するだけになったのです。


************


そして日選本戦でフルボに遭いヤケ酒飲んで23時解散24時帰宅電車の間に脳内で考えたのが、今回のレシピ。


Metabolic Control

4Underground sea
2Tropical Island
4汚染された三角州/Polluted Delta
2霧深い雨林/Misty Rainforest
4不毛の大地/Wasteland
4ミシュラの工廠/Mishra’s Factory
2島/Island
1沼/Swamp
1森/Forest

4行き詰まり/Standstill
3破滅的な行為/Pernicious Deed
1ヴィダルケンの枷/Vedalken Shackles
4精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor


4渦まく知識/Brainstorm
4精神的つまづき/Mental Misstep
3呪文嵌め/Spell Snare
1対抗呪文/Counterspell
4Force of Will
1撤廃/Repeal
1無垢の血/Innocent Blood
2四肢切断/Dismember
2喉首狙い/Go for the Throat
2壌土からの生命/Life from the Loam


サイド
3思考囲い/Thoughtseize
1青霊破/Blue Elemental Blast
2外科的摘出/Surgical Extraction
1撤廃/Repeal
1悪魔の布告/Diabolic Edict
3ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
3セファリッドの女帝ラワン/Llawan, Cephalid Empress
1殴打頭蓋/Batterskull


BCLで回したレシピから、数点更新。
Deedを引きすぎて手札に腐る場面が多かったので、3枚に減。
代わりに単体除去枠として汎用性の高いRepealを採用、ドローもできるし。
除去枠はMステに引っかからない様、1マナ除去は1枚のみ。
茶生物が上位デッキに少ないと感じたので、喉首狙いを増量。
四肢切断はミシュラから打てる最強除去。ただし積み過ぎるとMステと併せてライフがマッハだから、2枚が限界。

メインノンクリはもはやStillデッキの美学。

サイドはでかい大会なので一定数の魚が存在することを意識して、ラワンを3枚。
コンボ、コントロールを意識して囲いとヴェンデリオンを計6枚。
殴打頭蓋は後手の時にシャックルと入れ替える枠、後手のカンスペとシャックルは弱すぎるのとライフレースを意識して。
後は必要枚数のin/outを揃えてサイド15枚が完成。

他の検討したカード
Perish → 欲しいけど、そこまでしなくても勝てるので不採用
疫病 → エルフもゴブリンもほとんどいねーだろという強気の不採用w
針とか追加のPWとか対コントロール用カード →コントロール使うドMなんぞほとんどいねーよ!


正直、適当に入れたRepealが超役に立った。3回は勝負決めてる。
うまく回ってくれて良かったですわw


************


こんな感じで選んだデッキだけど、どうでしょうかね?
正直線が細すぎて、勝てるまでの道程がくっそ遠いデッキです。
ライフ1までしばかれても平然とできるハートの強いドMなら使えるかと思います。

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